【解決事例59】デイケアのバスに乗車しようとしたところ、アクセルとブレーキを間違えた相手方車にはねられた

ご相談内容

デイケアのバスに乗車しようとしたところ、アクセルとブレーキを間違えた相手方車にはねられた。相手方は任意保険未加入。自賠責限度額を超えても相手方に治療費等を支払ってもらっていたが、相手方代理人弁護士から400万円で示談解決してほしいとの連絡あり。どうしたらよいか(親族からの相談)。

事故内容

○依頼者の年齢、性別:84歳 女性
○依頼者の属性、職業:無職
○事故分類:歩行者対自動車
○事故の状況:デイケアのバスに乗車しようとしたところ、アクセルとブレーキを間違えた相手方車にはねられた。
○過失割合:
○受傷部位:左大腿骨、脛骨、膝蓋骨開放骨折、左腓骨近位端骨折
○後遺障害等級:申請前(相談時)

解決内容

相手方代理人弁護士からの提示額:400万円
最終的な金額
・自賠責保険金(後遺障害10級11号) 396万円
・相手方からの和解金額 550万円  計946万円

解決のポイント

今回の事例の特徴は、相手方が任意保険に加入していないことでした。相手方の支払い能力に問題がある中で、どのようにしたら早期に実質的な補償が受けることができるか、という点を重視して交渉にあたりました。

まず、依頼時点で後遺障害申請前だったので、相手方が加入している自賠責保険への被害者請求(後遺障害申請)を優先して行いました。その結果、後遺障害等級10級11号が認定されたので、既に支払いを受けていた自賠責保険の限度額(120万円)以外に、後遺障害保険金として、396万円を確保することに成功しました。

さらに、等級獲得後、認定された後遺障害等級に基づき、相手方代理人と交渉した結果、相手方親族の協力も得て、さらに550万円を任意で支払うという形で和解することができました。仮に訴訟に移行した場合、より多くの損害賠償金額を判決で取得することも可能でしたが、相手方が任意保険に加入しておらず、資力にも問題があるような状況では、いくら高額の判決をもらっても「絵に描いた餅」になってしまう危険性があります。早期かつ現実的な回収を目標にした結果、当初相手方代理人弁護士から提示のあった400万円の倍額以上である946万円を獲得できました。

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