【解決事例56】治療中から介入できたことで、スムーズに後遺障害等級14級の認定を受けることができた事案

ご相談内容

交通事故で受傷し、治療を受けているが、保険会社が治療打ち切りを迫ってきている。

事故内容

○依頼者の年齢、性別:女性・53歳
○依頼者の職業・属性:主婦・家事従事者
○事故分類:自動車対歩行者
○事故の状況:作業場にて被害者が作業をしていたところ、加害車輌が後方確認を行わずに後退してきたため衝突。依頼者は、事故の衝撃により動けなかったため、そのまま搬送され入院。退院後も頸部痛・腰痛が生じていた。
○過失割合:10%
○受傷部位:首、体幹・脊柱
○後遺障害等級:なし

解決内容

受任後、治療を続けるための交渉をしましたが、治療の打ち切りは回避できませんでした。そこで、方針を変更し、後遺障害等級を獲得した上で示談交渉を行い、適切な補償を受けることを目標としました。

①保険会社の提示額:なし(治療中であったため)
②等級認定後の保険会社の提示額:
121万3649円(自賠責被害者請求分を除く)
③増額の結果:
最終的な総額244万4263円(自賠責被害者請求分を除く。増額金額:123万0614円 ※この他に、自賠責被害者請求分75万円も取得できた。

相談前の後遺障害等級:等級なし
→弁護士関与後の後遺障害等級:14級

解決のポイント

治療の打ち切り回避はできなかったものの、治療中から介入できたことで、スムーズに後遺障害等級14級の認定を受けることができ、適切な補償を受けることができました

具体的には、本件では後遺障害診断書に「反射異常なし」との記載がある上、筋力低下がほとんどなかったため、後遺障害等級を獲得するためには、症状・治療の一貫性や、事故による衝撃の大きさ、後遺症による生活への影響の大きさ等を主張するしかない状況でした。そこで、これらの事情を理解してもらうため、依頼者から詳細な聞き取りを行った上で陳述書を作成して添付したところ、後遺障害等級14級を獲得することができました。

後遺障害等級認定は、提出した資料でしか判断されません。ですから、適切な補償を受けようと思ったら、可能な限り早い段階から弁護士を介入させ、後遺障害等級認定において重視される検査等を受けたり、必要な資料を作成したうえで後遺障害等級申請をすることが必要です。特に、本件のようなむち打ち症の事例では、必要な検査がなされていなかったり、検査がされていても結果が記載されていなかったりした結果、本来なら得られた補償が得られなくなってしまうということもありえます。なるべく早い段階でのご相談をおすすめします。

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